体臭と同じくらい気になるのが口臭。

なのに、なかなか自分では気がつかないもので、知らない間に「口の臭い人」と思われているかもしれないと思うと、ちょっと心配です。

実は、今まで口臭を誰からも指摘されたことはなかったのですが、ここ最近、旦那さんに指摘されるようになりました。

日によってだけではなく、時間によって、口臭の強い時とそうでない時があるようで、私にはまったく自覚がありません。体調が良い、悪い、疲れている、疲れていない、運動した、していない、そういうのが、まったく関係ないようです。

なので、自分では何に気をつけていいのか分からず、困っています。
(毎食後と寝る前に必ず歯は磨いています!)

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速攻口臭を消す9つの方法

そこで今回は、口臭について調べてみたのですが、
まずは、一番気になる速攻で口臭を消す方法についてご紹介します。

だし昆布

だし昆布を1センチ×2センチにカットして持ち歩き、口のニオイが気になる時に口の中に入れ、時々なめると、唾液が湧き出してくるそうです。

この時、絶対噛み砕かないように気をつけてください。また、お茶や水を時々飲むとさらに効果がUP!30分ほどで昆布は溶けてしまいますが、少し水分を口に含むと、効果が持続するそうです。

もっと手軽な方法として、駄菓子屋さんに売っている「都こんぶ」でもOKです。こちらはあくまでお菓子のため、すぐに溶けてなくなってしまいますが、いざという時にはお役立ちです。

「だし昆布を口の中で転がすとなぜ口臭を抑制してくれるのか?」

お茶の葉

緑茶の葉を小袋などに入れて持ち歩き、口のニオイが気になる時に、ひとつまみ(人差し指と親指でつまんだくらい)を口に含み、かまずに自然に溶けるのを待っていると、唾液が湧き出てくるそうで、やわらかくなってきたらそのまま飲み込んだり、水と一緒に飲み込んで大丈夫です。

考え方は「だし昆布」と同じで、緑茶の葉を異物として舌に認識させる方法です。

また、特に口臭が気になる時や緊急時は、口の中の茶葉を噛めば、即、臭いを消し去ってくれるそうです。

★注意点★

習慣的に使うと便秘になることがあるので、ここぞ、というときだけに使うように気をつけてください。

笑顔

緊張したり、ストレスがあると唾液の分泌が減り、口の中がカラカラに乾いてしまうため、口の臭いが気になりますが、唇の端を上げて意識的に笑顔を作ることで、リラックスできるそうで、その笑顔の状態のまま、舌の先を上下させると唾液腺が刺激され、唾液が湧き出てきます。

「笑顔のエクササイズ」

ガム

ガムをよく噛んで、球体を作り、舌の上に置いておくだけで、唾液が湧き出てきて、口臭がなくなります。ガムは毎食後1個づつ(つまり1日3個)で、口臭が防げるそうです。

考え方は「だし昆布」「緑茶」と同じで、ガムを異物として舌に認識させる方法です。

ガムを使うことによって得られる様々な利点

水分補給

食事の時や喉が乾いた時以外にも、時間を決めてまとめて水を飲むことで口臭が防げるそうで、1日1.2リットルを目安に飲むと良いようです。

ただ、水分ならなんでも良い、というわけではなく、オススメはやっぱり「水」。お茶には、唾液を抑制するポリフェノールが含まれていたり、ジュース、炭酸飲料、牛乳は舌の上に残りやすいため、逆に口臭の原因になってしまうようです。

水を飲むタイミングは?

リラックスしながら少量の水を口に含む

まずは気持ちを落ち着けて、少量の水を口に含み、舌で口の天井をゴシゴシ洗い、そのままごっくんと水を飲み込みます。それを口の中が爽快になるまで繰り返します。

氷を口に含む

室内にいる時限定の方法ですが、例えばお食事会などで、隣の人としゃべる時、自分のお口の臭いが気になることってありますよね・・・。

そんな時は、氷を口に含むと口臭が消えるそうです!

というのも口の中がある一定の温度になるとガスが発生し、このガスが口臭の原因となるのですが、氷で冷やすことによって、ガスの発生が減少。また、氷で冷やすことにより、ガスを引き起こす口の中の細菌の活動を抑制することもできるのだそうです。

銀製のものをなめる

口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物と銀が反応すると、硫化銀という別の物質に変化することで口臭を抑えることができると言われています。

梅干しを30分口に含む

梅干しを噛まずに30分口の中に含む・・・想像しただけでも唾液が出てきませんか?ちょっと荒業ですが、唾液が出てくるだけではなく、梅干しに含まれているクエン酸には腐敗を防いだり、消臭の効果もあることから、口臭抑制の強い味方になってくれます。さらに、安くてどこでも手に入り、副作用の心配もないことから気軽に活用できますね♪

シチュエーション別口臭対策

とにかく、今すぐ口臭を消したい!という時ってありますよね。とても役に立つものばかりなので、ぜひ、参考にしてみてください。

コーヒーを飲んだ時の対処法

私はコーヒーが大好きで、1日1~3杯ほど飲むのですが、コーヒーを飲むと口が乾き、ちょっとお口のニオイが気になります・・・

そこで、対処法として、水を飲みながらコーヒーを飲む、というのがあるそうです。ただ、水を飲みながらのコーヒーは、せっかくのコーヒータイムが残念なことになってしまいますよね。

なので、コーヒーを飲み終わった後に、口に水を含み、舌の表面を口の天井でゴシゴシと洗い、これをコーヒーの味や香りが完全になくなるまで繰り返すと、口臭が抑制できるそうです。

また、空腹時にコーヒーを飲むと胃液の分泌が促進され、口の中が酸性化されてしまい、口臭が発生しやすくなるため、空腹時を避け、できるだけ食後に飲むようにすると良いようです。

なぜコーヒーを飲むと口が臭くなる?

アルコールを飲んだ時の対処法

アルコールは、肝臓で強い臭気を含む「アセトアルデヒド」という物質に分解され、解毒化されるのですが、お酒を飲みすぎて肝臓が疲れてしまうと、

「アセトアルデヒド」の分解が追いつかず、解毒されないまま「アセトアルデヒド」が血流に乗って体内に取り込まれ、肺や粘膜からニオイとなって出ていくのだそうです。

また、アルコールには利尿作用があるため、水分不足を引き起こしてしまい、結果、唾液の分泌量が減り、口内の細菌が増えることから口臭が発生してしまうのだそうです。

そこで、対処法として、

  1. 肝臓の働きを助けるため、飲酒の前に「ウコンの力」などの二日酔い防止ドリンクを飲む。
  2. 肝臓を疲れさせないために、お酒を飲む前に軽く何かを食べておく。(空腹時にお酒を飲むと肝臓が一気にアルコールを吸収してしまい、肝臓へ負担がかかることから)
  3. 飲酒後、水やスポーツドリンクで水分補給をする。コーヒー、紅茶、緑茶は利尿作用があるため、避ける。

などがあります。

デート(キス)の時の対処法

デートの5分前に水を飲み、舌を口の天井でゴシゴシして、舌についた菌を洗い流します。そしてもう一度水を飲んで、「パラパラパラ」とニオイがなくなるまで口を動かし、

(声は出しても出さなくてもどちらでもOK)その後、もう一度水を飲むだけで口臭対策は万全です。

さらに、デート中は、ガムを噛んで唾液を出すようにすれば、口臭を気にすることなくデートが楽しめます♪

たばこ臭の対処法

喫煙することにより、口が乾き、ニオイが発生するのですが、それだけではなく、タールやニコチンが舌にへばりつくことでもニオイが発生するため、それらのニオイが混ざり、喫煙者には独特の口臭が・・・

一番の対処法は、タバコをやめることなのですが、そこまでいかなくても、

  1. タバコの本数を減らす
  2. 連続して吸わずに間隔を開けて吸う
  3. 空腹時の喫煙は控える

などを意識するだけでも、それなりの効果が期待できるそうです。

それでも実行できない人は、タバコを吸い終わった直後に、水でうがいをしたり、水を飲むだけでも効果があるのだとか。タールやニコチンが舌にへばりついてしまう前に、舌をキレイに洗うことと、水分補給が口臭の抑制につながるということですね。

ちなみに、数ある口臭の原因の中でも、喫煙による口臭が一番取り除くのが難しいと言われており、タールやニコチンがどれほど強烈なニオイを発生しているのか分かりますね。

にんにく、ニラ、焼き肉を食べた時の対処法

にんにく、ニラ、焼き肉などが口臭の原因になることは、簡単に想像がつくと思います。誰にでも分かるくらい、凄まじい口臭が発生しますよね(^^;)

にんにくやニラの口臭対策として、にんにくやニラを食べることが分かっている場合は、食前にコップ一杯の牛乳を飲むと、牛乳が胃に幕を張り、牛乳に含まれるタンパク質が、ニオイのもとになる成分を包み込むため、口臭が抑制されるのだそうです。

(食中、つまり、にんにくを食べながら一緒に牛乳を飲む、というのも効果があるそうですが、さすがにこれはちょっとキツイですよね。せっかくのお料理が台無しになってしまいかねませんので、そこまで徹底しなくても良いかと思います。)

また、牛乳を飲めなかった場合でも、ガムをしっかり噛み、唾液を出すようにすると、口臭が改善できるそうです。

(焼肉屋さんにガムが置いてあるのは、そのためかも)

なぜにんにくやニラを食べるとクサイ?

ブレスケアの効果効能

それでも、やっぱりニオイが残るのが心配・・・という場合は、「ブレスケア」(小林製薬)の緑色の粒のものを試してみると良いそうです。

飲み方として、パッケージには、「ニオイの気になる料理の直後に」と、説明書きがありますが、念のために食前にも一粒飲んでおくと、完全ににんにく臭を撃退してくれるのだとか!

ただ、個人差があり、この方法が効かない人もいるようなので、まずは試してみることをオススメします。

風邪をひいた時の対処法

風邪をひくと、免疫力が低下することから、口内に口臭の原因となる細菌が増殖。また、鼻づまりのため、口呼吸が多くなることや、熱が出て、体の水分が出ていき、

唾液の分泌量が減ってしまうなど、口の中が乾いた状態となり口臭がしてしまうのだそうです。そこで、水分をしっかり摂ることをオススメします。

緊急時の口臭対策(会議前に緊張して口がカラカラの時など)

緊張している時は、無意識のうちに歯を食いしばってしまい、口が閉じっぱなしになってしまっていると思います。こうなると口の中にガスがたまり、

口臭が発生する原因になります。そこで、唇を少し(1ミリくらい)開けたままの状態にして唾液をため、ある程度唾液がたまったら、舌を動かしてみると、

口の中にたまっていたガスが抜け、新鮮な唾液が出てきます。水もガムも必要ない、緊急時の口臭対策、効果バツグンなのでぜひ試してみてください。

そもそも口臭とは?原因は?

口臭には大きく分けて、「生理的口臭」と「病的口臭」の2種類があります。

生理的口臭

まず、「生理的口臭」なのですが、生活のリズム、習慣、心理状態などで口のニオイが発生する、誰にでもある口臭のことをいうそうです。病的に臭いわけではないので、

常に周囲の人たちを不快にさせているわけではなく、時々不快にする程度。しかも極端に近づかない限り(相手との距離30センチほど)、通常の会話ではわからないくらいなのだそうです。

それでは具体的にどんな時に発生するかというと・・・

朝起きた時

「噛む」「話す」など口を動かすことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌量が増えるのですが、寝ている間は唾液線が刺激されず、唾液の分泌量が低下してしまいます。

さらに、口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなってしまうため、朝起きた時の口臭は、1日の中でも一番強いと言われています。

(また、これと同じ理由で、長時間、飲んだり食べたりしていない時も、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなってしまいます。)

疲れた時、空腹時、ダイエット時

肝臓が体にエネルギーを補給しようと、ケトン体という物質を作るのですが、このケトン体がくさいニオイを発するアセトンと呼ばれるガスとなり、肺から出てくるため、口臭がひどくなるそうです。具体的には、朝食を食べなかった時、お昼前、夕方などです。

ホルモンバランスの乱れ

女性にはホルモンバランスの乱れ、つまり、思春期、排卵期、月経時、妊娠時、更年期に口臭が強くなることがあるようです。

女性ホルモンには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があるのですが、ホルモンバランスの乱れにより、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が減少し、

プロゲステロンの分泌量が増加すると、唾液の分泌量が低下。口の中が渇きやすくなってしまうのだそうです。

ストレス、緊張

唾液の分泌量は自律神経が調節しており、ストレスを感じたり、緊張するなど、交感神経が優位になると、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなってしまうそうです。

これとは逆に、リラックスしたり、穏やかな気持ちでいる時は、副交換神経が優位になり、唾液の分泌量が促進されるそうです。

また、極度の不安に陥ると、極端に唾液の量が減少してしまい、慢性的に口の中が乾いた状態になり、洗濯物の生乾きのようなニオイが発生してしまいます。

飲食物・嗜好品(たばこ、アルコールなど)

前述したニンニク、ネギ、お酒、たばこ、コーヒーなども「生理的口臭」に含まれます。

生理的口臭が起こる原因は?

もうお分かりかと思いますが、「生理的口臭」が起こる原因は唾液の分泌量が減少することで、細菌が増殖して口臭の原因物質がたくさんつくられることにあります。

もう少し詳しく説明すると、唾液には、口の中を洗浄したり、殺菌するなどの自浄作用があるのですが、唾液が減って口の中が乾燥すると、唾液に含まれる酸素量が減少。

すると、嫌気性細菌という、ニオイを発生させる菌が活発に動き出し、剥がれ落ちた粘膜や食べ物のカスに含まれるタンパク質を分解することで、口臭が発生してしまうのだそうです。
(※嫌気性細菌がタンパク質を細菌に分解・発酵する過程で揮発性硫黄化合物と呼ばれるガスが発生し、このガスが口臭の原因となります。)

朝起きた時など、口の中がネバネバしたり、唾液がアワアワになることがありますが、これは口の中が乾燥した時に起こるものなので、強い口臭が発生してしまいます。

唾液が減少する(口にとっての)ストレスとは?

それでは、唾液が減少する原因に、どんなものがあるのかというと・・・

歯磨き剤

意外なことに、歯磨き剤が口臭の原因になるというのです!市販の歯磨き剤には、ほとんどの場合、泡をたてる成分である「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているのですが、なんと、これは、「合成界面活性剤」つまり、洗剤と同じ成分のため、繊細な口の中に触れることで、舌や頬の内側などが荒れ、カサカサと乾燥を起こしてしまうのだそうです。(洗剤で手が荒れるのと同じ原理です。)

また、それだけではなく、歯磨き後に、しっかり口をゆすいだり、うがいをすることで、唾液も一緒に洗い流してしまうことから、さらに口の中を乾燥させ、口臭につながってしまうのだそうです。

お茶・コーヒー

お茶やコーヒーには、カフェインが含まれており、このカフェインには利尿作用があるため、唾液になるはずの水分も尿として排出、結果的に唾液が減少し、口の中が乾燥。飲め飲むほど口の中がカラカラになっていく感じ、きっと多くの人が経験していることと思います。

緑茶には、「カテキン」と呼ばれる消臭成分があるのになぜ?と思われるかもしれませんが、カフェインの利尿作用の方が圧倒的に強く、口臭予防には何の効果も発揮できないとのことで、恐るべしカフェイン・・・ですね。

朝ごはんを食べないこと

唾液の分泌量は自律神経が調節していることから、朝ごはんを食べることで、消化活動が行われ、それに伴い、自律神経が活性化し、ちゃんと唾液が出るようになるそうです。逆に、朝ごはんを食べないと、消化活動が行われないまま1日が始まることで、自律神経がちゃんと働かず、唾液が出にくい状態になってしまうそうです。

うがい液

市販のうがい液には、アルコールが入っていることが多いため、このアルコールが口の中を乾燥させてしまうそうです。また、うがい液に含まれているミントの香りには消臭効果はなく、口のニオイをごまかしているだけなので、もともとあった口のニオイとミントの香りが混ざり、余計に変なニオイがしてしまうそうなので、注意が必要です。

ガム、タブレット、飴、トローチ、ジュース、炭酸飲料

糖分の入ったガムやタブレット、飴などをずっと口に入れていると、喉が乾いてきますが、これは身体が、砂糖を代謝して身体の外に排出する時に、大量の水が必要になることから、唾液になるはずの水分も全部使ってしまうことが原因なのだそうです。また、ジュースや炭酸飲料にも、たくさんの糖分が入っているため、ガムやタブレットと同じ理由で、口臭が発生してしまいます。

水をあまり飲まない

水をあまり飲まないでいると、口の中が乾燥し、口臭が発生してしまいます。そこで、口臭をなくすためには、たくさんの水を飲むことが大切なのですが、水分なら何でも良い、というわけではなく、あくまでも水を飲むように気をつけてください。水には糖分や化学物質等が含まれていないため、腎臓で余分な物質をろ過する必要がなく、素通りできることから、適度に唾液になり、適度に尿となることができるのだそうです。こうして水をたくさん飲むことで、キレイな唾液が出るようになります。

身体の疲労

夕方になり、疲れてくると、口臭を感じることがあるかと思いますが、私達人間は、疲れるてくると、水分の代謝が鈍り、唾液が減ってくることから、口臭が発生しやすくなるそうです。なので夕方、疲れを感じ始める前に、口臭予防として水を飲むことをオススメします。

精神的な疲労

身体的な疲労が口臭を発生させるように、精神的な疲労もまた、口臭を発生させる原因となります。「生理的口臭」の「ストレス、緊張」の項目でもお伝えしたのですが、緊張、心配、不安、イライラ、くよくよなどの感情は自律神経のバランスを乱し、交感神経が優位になることから、唾液の分泌量が減ってしまうのです。

以上、唾液が減少してしまう原因についてご紹介しました。

口臭を予防するエクササイズやツボは?

口臭を引き起こさないためには、いかにサラサラの唾液の流れを作り出すかがポイントになってきます。唾液の流れがスムーズに起きると、口臭が発生しにくくなるのですが、具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?

まずは、唾液の出やすい口内環境をつくるためのエクササイズをご紹介しましょう。

  1. 口を閉じて、舌で前歯の表面をなぞるように3回転させます。終わったら逆も。
  2. 舌を上の前歯の根本につけ、ゆっくりのどの奥まで移動します。(舌でのどの奥を触るイメージ)

これを往復5回繰り返します。

また、サラサラの唾液は心配事がなく、楽しい気分でしゃべっている時や、ぼーっとリラックスしている時に出るもの。両耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の下の後ろ側に「完骨(かんこつ)」というツボを押すと、身体の疲れが取れ、リラックスできるそうですよ!

完骨

その他、土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだ所に「湧泉(ゆうせん)」というツボがあるのですが、ここを両手の親指を使って力強く押すことで身体の疲れがとれ、全身が元気になるそうなので、こちらもオススメです。

湧泉

これって病気?~病的口臭

「病的口臭」とは、病気の症状として発生する口臭のことで、歯石や虫歯、歯周病などがあります。なかでも虫歯と歯周病は口臭の大きな原因となるそうです。なぜかというと、虫歯の場合、そこに食べカスが溜まりやすくなり、口の中の細菌がその食べかす(タンパク質)を分解する時に、口臭が発生してしまうからなのです。

歯周病も、虫歯と同様のことが言えます。歯茎の間にある「歯周ポケット」と言われる隙間に、食べカスや歯周病の原因となる細菌が入ってしまい、このたまった歯垢(プラーク)はタンパク質の集まりであるため、細菌に分解されて強い口臭が発生。さらに、なんといっても、歯周病は、進行すると、歯茎から膿や血が出て、独特の悪臭を発します。

また、口の中の病気以外にも、扁桃腺、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性気管支炎、逆流性食道炎、肝炎、糖尿病などがあります。歯医者さんで虫歯や歯周病の治療をしても口臭が治らない場合は、それぞれの医療機関を受診し、治療することをオススメします。

扁桃腺炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)の場合

扁桃腺炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などで、鼻やのどにに膿が生じると、口の中に膿が流れ込んでしまい、口臭となってしまうそうです。

また、原因が鼻にある場合、鼻呼吸ができなくなるため、口呼吸をしてしまうことによって、口腔内の乾燥が起こって唾液の分泌量が減り、自浄性が低下して口臭が発生してしまいます。

慢性気管支炎

慢性気管支炎にかかってしまうと、鼻や喉のどに異常が見られることから、口呼吸となってしまい、口腔内が乾きやすく、唾液の分泌量が減り口臭が発生してしまいます。

逆流性食道炎の場合

逆流性食道炎になると、胃液が食道に向かって逆流するため、酸っぱい刺激臭がしたり、消化不良の食べ物がのどに付着するため、のどから腐敗臭がしてしまうそうです。

糖尿病

糖尿病になると、高血糖状態になりやすいため、その結果、血流の流れが悪くなります。血流が悪くなると様々な体の不調を引き起こしてしまいますが、その中のひとつに、口腔内の細菌に対する抵抗力が低下したり、傷ついた細胞の回復力も落ちるため、歯周病になりやすくなるそうです。

肝炎

肝臓は、炭水化物、脂質、タンパク質の代謝や、アンモニアの尿素への変換、解毒作用、胆汁の生産、栄養素の処理や貯蔵、胆管、胆嚢から十二指腸に排泄するなど、たくさんの役割を担っています。

そんな大切な器官である肝臓の働きが低下すると、分解しきれなかったニオイ物質が血液中に混ざり、口臭となってしまいます。

ちなみに、胃が悪いと口臭がする、と思われがちですが、胃と食道の境目には「弁」があり、普段はこの弁が閉じられていることから、胃が悪いからといって、口臭がすることはないそうです。

虫歯にならないために

それでは、虫歯にならないために、日頃からどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

私達は、何か食べ物を食べると、虫歯菌はその食べたものをエサにして歯を溶かす物質「酸」を出すのですが、なんと、ご飯を食べて約30秒で酸が出始めるというのです。つまり、飲んだり食べたりしてわずか30秒後に歯が溶け始める、ということです。だから、食後に歯を磨くのは遅すぎて、まったく意味のないことなのだそうです(^^;)でも、人間には唾液という強い味方が備わっているので大丈夫!唾液は、虫歯菌によって作り出された酸を中和し、溶けた歯を修復する働きがあるのだそうです。

歯周病にならないために

そして、歯周病の予防は、ずばり、歯磨きなのだとか!しかも、漠然と磨いているのでは意味がほとんどなく、歯と歯の間を磨くことがとても重要なのだそうです。というのも、歯周病の原因となる歯垢は、歯と歯の間にたまりやすく、それはそれはたくさんの細菌が住み着いているからなのです。そこで、この歯垢を取り除くことが歯周病の一番の予防となるので、歯ブラシを使って、しっかり歯と歯の間を磨くことをオススメします。(できればデンタルフロスなども併用できればよいのですが、正しい磨き方をすれば、歯磨きだけでも十分なのだそうです。)

「起きてすぐ」「寝る直前」に歯磨きをする

歯磨きによって、ニオイの原因となる歯垢を取り除いて、細菌を減らせることが分かりましたが、それでは、どのタイミングで、歯を磨くと一番良いのでしょうか。

それは、「朝起きてすぐ」と「寝る直前」です。

睡眠中は唾液の分泌が減って歯周病菌、虫歯菌などそれはそれはたくさんの細菌が増殖することから、起きたらすぐに歯を磨いて、しっかり菌を除去することが口臭予防には欠かせないのだそうです。

食後の歯磨きとうがいはしてはいけなかった?!

食後の歯磨きを習慣にしている人は多いのではないかと思います。よくオフィスなどでOLさんたちが、昼食後にトイレに並んで歯を磨いていることがありますが、実は、あれはしてはいけないことなのだそうです!というのも、私達の唾液は、常に中性の状態になるように自律神経によってコントロールされているのですが、(中性の時は、ほとんどの細菌が活動しないため)食後、すぐに歯磨きをしたり、うがいをしてしまうと、食事をしてせっかく出た唾液を洗い流してしまうことから、口の中が乾き、逆に、口臭発生の原因になってしまうのだそうです。

歯磨きの代わりにすること

それでも、食後に口のケアをしないのは気持ち悪いですよね。そこで、歯磨きせずに口の中をすっきりさせ、かつ、唾液を洗い流してしまわないようにするためには、どうすれば良いのでしょうか?

歯磨きはせず、爪楊枝で軽く歯につまったカスを取り除き、水でぶくぶくするだけで良いそうです。

(歯磨き粉をつけずに素磨きでカスを取り除くのもOK)

それよりも、口臭予防には、舌についた食べかすを取り除くことの方が大事なようで、そのやり方というのが、

  1. 水を口にふくみ舌表面を口の天井でゴシゴシして水を飲み込む
  2. これを味がなくなるまで繰り返す。

となるのですが、この方法だと、舌を痛めることなく、舌の汚れも取れ、口の中が爽快になります。また、舌をたくさん動かすことから、中和能力の高い唾液がたくさん分泌され、口の中を中性に保ち、無臭になるのだそうです。(口の中は、中性の時、無臭になり、酸性にかたむくほどニオイが発生しやすくなります)

朝、時間がない時は、緑茶を飲む

それでも寝坊して歯磨きする時間がなかった時などは、温かい緑茶を1~2杯飲むと、口臭予防になるそうです。この時、 ごくごくとは飲まずに、ゆっくり口の中全体に染み渡らせるようにしたり、舌で口の中をゴシゴシ洗って、ごっくんと飲み込むと良いそうです。ただし、お茶には利尿作用があることから、飲みすぎると口の中が乾燥してしまい、口臭の原因となってしまいますので、気をつけてください。

口臭を改善する方法は?

日常生活のちょっとしたことを工夫するだけで、口臭を改善したり、予防することができるので、ご紹介しましょう。

お水を飲む

口のニオイを改善するためには、お食事や喉が乾いた時以外にも、時間を決めてまとめて水を飲むことが良いようで、その量はなんと、1日に1.2リットル!特に、朝起きて、歯磨きをした後すぐに200~300CC程度の水を飲むと唾液がよく分泌されるようになるそうです。(お茶やジュース、牛乳は逆に口臭を発生させてしまうため、必ず水を飲むようにしてください。)

唾液を出す

唾液の分泌量が減る原因のひとつに、顎や舌の筋肉の衰えがあるそうです。

  1. そこで、舌の筋肉を鍛えるために次のような運動を紹介します。
  2. 舌を思いっきり前に出し、自分の目で見えるくらいまっすぐ伸ばして10秒キープ
  3. 舌を下に向けて、あごにつけるイメージで10秒キープ
  4. 舌を上に向けて、鼻の頭につけるイメージで10秒キープ
  5. 舌を左に思いっきり伸ばして10秒キープ
  6. 舌を右に思いっきり伸ばして10秒キープ
  7. 最後に口の周りを一回転

その他にも日常生活でできることとして、会話をよくする、食事の時、よく噛むなどでも鍛えられるそうなので、ぜひ、実践したいですね。

口呼吸を止めて鼻呼吸にする

口の中の乾燥を防いだり、口臭の原因となる細菌を増殖させないため口呼吸をやめ、鼻呼吸をすることをオススメします。かくいう私もついつい口呼吸をしがちで、特に睡眠中は、無意識のうちに口呼吸をしているようなので、鼻呼吸をするように意識しています。

朝食をとる(和食)

起床時、口臭はピークに達しますが、朝食をとることによって唾液が分泌され、口臭を抑えることができるそうです。特に朝食には、腹持ちがよく、よく噛んで食べる必要のある、和食がオススメです。(よく噛むことで唾液が出ることから)また、和食には、口臭の原因となる食べかすが舌の上に残りにくい、というメリットもあるようです。パンは、逆に、食べかすが舌の上に残りやすく、口臭の原因となってしまうばかりか、消化が早く、すぐにお腹が空いてしまうことから、空腹時の口臭も引き起こしやすくなってしまうそうです。

ストレスをコントロールする

ストレスを感じると、口の中が乾き(唾液の分泌が減り)口臭を引き起こしやすくなるので、ストレスを解消するための簡単な呼吸法をご紹介します。

  1. 静かな部屋にあぐらをかくか、イスに座る。
  2. 鼻から息を吸い込みながら、お腹をふくらませ、吸い込みきれなくなったところで、3秒止める。
  3. 口から細くゆっくりと息を吐きながらお腹をへこませ、吐ききったところでまた3秒止める。
  4. 2と3を繰り返す。

毎日30分行うのが理想ですが、最初は難しいと思いますので、5分でも大丈夫です。毎日継続して行うことが大事なので、自分のできる範囲でやってみてください。

舌磨きは絶対ダメ!

歯磨きのついでに、歯ブラシで舌をゴシゴシ・・・なんてことがあるかもしれません。私も以前やっていたことがあるのですが、なんと、これは絶対にやってはいけないことなのだそうです!なぜかというと、健康な人の舌の上には、「舌乳頭(ぜつにゅとう)」と呼ばれる、ザラザラとした小さな突起が多数存在するのですが、歯ブラシで磨くと簡単に破壊されてしまい、その結果、食べ物のカスが溜まりやくすくなったり、唾液がためられなくなり、口臭の原因となってしまうそうです。また、舌磨きによって、ちぎれた「舌乳頭」の細胞が唾液の中に浮遊してしまい、いくら歯を磨いても唾液自体が強いニオイを発してしまうのだそうです。

舌苔はニオイの元凶と考えられているがこれは間違い!

健康な人の場合、舌の表面にうっすらと白く舌苔が付着しているのですが、これは口臭の原因にはならないそうです。むしろ、舌苔を取りすぎてしまい、きれいなピンク色の舌をしている人は要注意です。というのも、舌の表面の細胞がむき出しになってしまうため、舌が敏感になり、乾燥しやすくなって口臭が起こりやすくなるからです。また、舌苔を取りすぎてしまうと、リバンウンドが起こり、余計に舌苔がついてしまい、ニオイが発生してしまうのだそうです。

ちなみに体調不良だったり、精神的なストレスを抱えていると、口内の自浄作用が落ち、舌苔が分厚くついてしまうそうで、こうなると、口臭が発生してしまうそうなので、口の中の環境だけではなく、体やメンタルも気をつけなければいけませんね。

口の中が酸っぱく感じたり、苦く感じたら、口臭が発生するサイン

酸っぱく感じる時

唾液の量が減少し、口の中が乾いたり、食べ物のカスがタンパク質に分解されると、口の中が酸っぱく感じることがあります。これは、口臭がする前兆なので、次の方法で唾液を出すようにがんばってください!

新鮮な唾液を出すには・・・

※水がある時
水を口にふくみ舌表面を口の天井でゴシゴシして水を飲み込む。
これを味がなくなるまで繰り返す。

※水がない時は、すぐにできる笑顔のエクササイズを試してみる。

苦く感じる時

精神的な緊張や不安があり口の中が乾くと、苦く感じることがあるようです。苦味を感じたら、新鮮な唾液を出すエクササイズをしてみてください。

※新鮮な唾液を出すには、ここでも笑顔のエクササイズを試してみてください。

また、病的口臭の場合は、いくら水を飲んでも、唾液が出るエクササイズをしても、改善しませんので、まず、医療機関を受診し、治療、完治したうえで、口臭対策をしてみてくださいね。

口臭をなくすための1日の過ごし方

朝起きたらすぐに歯磨き

寝ている間に爆発的に増えた細菌のせいで、口の中がネバネバしています。1日のうち、最も口の中が不潔な時なので、念入りに歯磨きをして、しっかり菌を除去します。

歯磨きが終わったらコップ1~2杯水を飲む

歯磨きが終わったら、寝ている間にカラカラになった喉を潤すためにコップ1~2杯の水を飲みます。水を飲むことで口臭予防にもなります。

朝ごはんはできれば和食を!

空腹だと口臭が発生しやすくなるため、朝食、特に和食を食べると良いようです。というのも、和食はパンに比べてたくさん噛むので、唾液もたくさん出るからです。

朝食後は歯磨きではなく、口腔ケアを!

前述したとおり、食後、すぐに歯磨きをしたり、うがいをしてしまうと、食事をしてせっかく出た唾液を洗い流してしまうことから、口の中が乾き、逆に、口臭発生の原因になってしまいます。

なので、歯磨きはせずに、爪楊枝で軽く歯につまったカスを取り除き、水でぶくぶくすることと、舌のケアをすることをオススメします。

昼食前に水をコップ一杯飲む(10時~11時頃)

昼食前はお腹が空くとき。そこで空腹対策に水を飲みます。

ランチは好きなものを食べてOK

やっとランチの時間!好きなものを食べてリラックス♪ できればよく噛んで食べるようにすると唾液が出るようになりますよ。

ランチの後は歯磨き不要!

朝食後と同様、昼食後も歯磨きは不要です。爪楊枝で軽く歯につまったカスを取り除き、水でぶくぶくすることと、舌のケアをすれば完了です♪

夕方はしっかり水を飲む(4時~5時頃)

またもや、お腹が空いてくる時間帯がやってきました・・・この空腹時は、水分補給をして乗り切ってください。

夕食

ようやく夕食の時間です。ゆっくり、リラックスしながら、おいしいお食事を楽しんでくださいね。(口臭の心配はありません)

夕食の後は歯磨き不要!

もう、おわかりかと思いますが、夕食後も、爪楊枝で軽く歯につまったカスを取り除き、水でぶくぶくすることと、舌のケアをすれば完了です♪

また、抵抗がなければキシリトール入のガムやシュガーレスのガムを噛むのも良いようです。ガムを噛むことで、舌や粘膜についた食べかすを除去できるうえ、新しい唾液が分泌されるので、食事によって酸性に傾いた口内を中性に戻してくれるのだそうです。

ただ、夕食後にガムを噛むのはちょっと・・・という方は、上記の「朝食後は歯磨きではなく、口腔ケアを!」をどうぞ♪

夕食と寝るまでの間も空腹ケアのため水を飲む(10時~11頃)

夕食と寝るまでの間もお腹が空いてくる時なので水を飲みます。

夜寝る前の歯磨きは念入りに!

歯ブラシに歯磨き粉をつけて、しっかり歯磨きして一日の汚れをすべて落としてください。寝る前のケアで、翌朝の口臭に違いが出てくるそうです。また、歯磨きをした後は、水以外はとらないようにしてくださいね。

「口臭をなくすための1日の過ごし方」は以上になります。1日の中で最も大切なことは「水を飲むこと」であることが分かりますね。うれしいことに、水を飲むことで確実に口臭が減っていくそうです。ただ、普段、水をあまり飲む習慣のない人がいきなりこれほどたくさんの水は飲めないと思いますので、最初は、気になる時や、口が乾いてきた時に飲むだけでも十分、効果があるそうなので、あきらめずに、口臭対策をがんばってくださいね。

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口臭にまつわる話

それでは、ここで、口臭にまつわる話をご紹介したいと思います。

口臭症について

自分の口臭で悩むことは誰でにもよくあることだと思うのですが、臭気の有無にかかわらず、「口臭があるのではないか」と、気に病むことを「口臭症」というそうです。

一般的には、口臭を気にしていても、家族や気のおける友人に自分の息を確認してもらって、「何も臭わないよ」と言ってもらえば、ほっと安心するものなのですが、

「口臭症」の人々は、それでも、「そんなことはない、絶対口臭があるはず!」と自分の口臭を信じて疑わず、さらに、口臭をなくしたいのにどうして良いのかわからず、気に病んでしまうというのです。

こうなると、プロである歯医者さんに「口臭はないから大丈夫」と言われても、信じることができず、「先生はわかってくれない」と、ますます気に病んでしまい、医療機関を放浪することになってしまうのだそうです。

また、「口臭症」の人たちは、自分に口臭があることを信じて疑わないため、その証拠を集めようと必死になるそうで、目の前の相手が、手で鼻を覆う仕草をすると、「自分が臭くて、この人は鼻を手で覆っているんだ」と、相手の動作と自分の口臭を関連付けてしまうのだそうです。

このような状態がエスカレートすると、対人恐怖症になり、外出が困難になる人もいるとのことで、ある意味、実際の口臭で悩むことよりも、こちらの方が心配かもしれません。

「口臭症」で悩む人達は、もともと、「自分のニオイが他の人達に迷惑をかけているのでは」「自分が臭いから陰で悪口を言われているのでは」などの気持ちから思い悩むので、一番の解決方法は、「気にしないこと!」なのですが、そう思えたら、誰も苦労はしませんよね・・・そこで、近年は、「口臭外来」をもうけている歯医者さんもあるようなので、思い当たる人は、受診してみてはいかがでしょうか。

好きな人の体臭はOK!でも口臭はなんとかしてほしい!の謎

私達人間が体から発するニオイは、口臭はもちろんのこと、汗のニオイ、頭皮のニオイ、ワキガ、加齢臭、足の裏のニオイ・・・と様々なのですが、好きな人の体臭(汗のニオイ)が好き、という人は意外にも多くいるそうです。

そう言われてみれば、昔、フランスでは、身分の高い女性が男性に告白することは、はしたない、という風潮があったため、女性は自分の脇の下にりんごをこすりつけて、それを好きな人にあげたのだそうです。

(愛の告白という意味で)相手の男性がそのニオイをかいでりんごを食べてくれたら、告白は成功、食べてくれなかったら、ふられてしまった・・・ということで、相手の体臭は生理的に好きか嫌いかを判断する材料となっていたようです。

また、自分の足の裏のニオイをかいで安心する人や、自分のニオイがしみついたぬいぐるみのニオイをかいで安心する人、大好きだった親戚のおじさんがワキガだったため、大人になってからもワキガのニオイを嗅ぐとなんとなく安心する、という人が実際にいるそうです。

異性のニオイをかいで好ましく思うのは、それがフェロモンであり、子孫繁栄につながることで、これは、自分のニオイをかいで安心することと同じ、人間の欲求のうちのひとつである「安全欲求」が満たされるからなのだそうです。

しかし、様々な体のニオイを好む人がいる中で、(好きな人のでさえ)口臭が好きだという人は皆無なのだそうです!

同じ体から発するニオイなのになぜでしょうか?

調べてみると、口臭の原因となる物質は、なんと毒ガスで、体臭と口臭は同じニオイでも、ニオイの物質がまったく別のものなのだそうです。この毒ガスは、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、硫化水素で、特に硫化水素は、青酸ガスに次ぐ毒ガスといわれているほどで、濃度が高いものを吸い続ければ、死に至るのだとか!

口の中から発生する硫化水素はもちろん低濃度ではありますが、毒ガスであることに変わりはなく、このニオイに相手が身の危険を感じ、嫌悪する、ということなのだそうです。もっとわかりやすく言うと、安全の欲求を満たすことのできる体臭とは逆に、危険を感じる口臭は、本能のレベルで嫌悪感を感じるということなのでしょうね。

さて、いかがでしたでしょうか。

口臭には、虫歯や歯周病など、口の中の病気だけではなく、日常の生活習慣や自律神経が関係していることが分かりました!ということは、口臭は生きている人間である限り、誰にでもある、ということなので、それをふまえて、正しいケアをすれば、口臭をなくすことができるということも分かり、ホッと一安心しました。

口臭対策を、お化粧をしたり、服装を整えたりするのと同じように、身だしなみのひとつとして考え、いつでも自信を持って人と接することができるようになれば、素晴らしいですね♪

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