脂肪分解燃焼の仕組みは?排出はどこ?酵素はリパーゼ!の続き

健康的で効率的に痩せるためには、有酸素運動が良いことが分かりました。

それでも、ダイエット方法には、テレビ、ネット、雑誌、口コミなどを通じて、
様々な方法が紹介されおり、その中には、健康を害するような危険なダイエットが数多く存在します。

あやまった知識によるダイエットや、自己流のダイエットを続けていると、一時的に痩せてもリバウンドしてしまったり、病気になったりするリスクが大きいので、絶対にやめたほうがいいです。

そこで、今回は、絶対やってはいけない、危険なダイエット(食事)をご紹介します。

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プロテインダイエット

「プロテインダイエット」は、タンパク質であるプロテイン粉末だけを摂取して、やせる方法です。

タンパク質は、健康な体をつくるのに、とても重要な栄養素なので、タンパク質を十分に摂ることは大切なことなのですが、タンパク質だけを摂っていると、かえってタンパク質が筋肉や血流などをつくる働きを抑えてしまいます。

というのも、人間が生きていくために必要なエネルギーは、主に炭水化物(糖質)と脂肪から摂取しているのですが、タンパク質だけを摂っていると、当然のことながら、炭水化物と脂肪から出されるエネルギーは減少。

すると、その不足分はタンパク質から出されるエネルギーで補われることになります。

タンパク質は筋肉、血液、皮膚など、からだの重要な部分をつくっているため、タンパク質がエネルギーとして使われると、体を構成する成分が減ってしまい、そのため、筋肉や血液の機能低下を引き起こしてしまうのです。

ゆで卵ダイエット

「ゆで卵ダイエット」はとてもよく知られているので、やったことがある人もいるかもしれません。

1日3食、ゆで卵を大量に食べる、という方法で、卵のほかには、野菜と果物だけは食べていいそうです。

(ちなみに、ゆで卵ダイエットの代表的なメニューの1日のカロリーは、なんと、たったの約1000キロカロリーだそうで、人間が生きていくために必要なカロリーは1800~2200キロカロリーなので、そのほぼ半分しかありません)

卵は、タンパク質が豊富で低カロリーなので痩せられる、ということで、確かにカロリーが低いため、痩せることはできそうですが・・・

健康な体でいるためには、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、無機質(ミネラル)などをバランスよく摂ることが大事なので、ゆで卵だけではこれら、必要な栄養素をすべて十分に摂ることができません。

そのため、このダイエットを実行して、

  • 摂食障害
  • 無月経
  • 子宮の痛み
  • ひどいニキビ

などの健康障害が報告されているそうです。

低炭水化物ダイエット

炭水化物とは、私達の体に必要な三大栄養素「脂質」「糖質」「タンパク質」の、「糖質」のことを言い、白米、パン、麺類、かぼちゃ、イモ類に多く含まれています。

そのため、炭水化物は太りやすいと、悪者になっていますが、実は、体の主なエネルギー源という、大切な役割を担っているほか、ブドウ糖の供給源でもあるのです。

というのも、炭水化物を摂取すると、消化吸収によってブドウ糖などに分解され、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯えられるのですが、このブドウ糖は、脳・中枢神経系・神経組織・赤血球・腎尿細管・精巣の唯一のエネルギー源であるため、

(脳は1分間に約100mgの割合でブドウ糖を消費していると言われています)

炭水化物ダイエットによって、炭水化物が不足すると、ブドウ糖が不足することになってしまい、体は、体を構成しているタンパク質や脂肪を分解してなんとかブドウ糖をこれらの器官(特に脳)に供給しようとします。

しかし、体の筋肉などに蓄積しているタンパク質が必要以上に分解されると、筋肉が減少。
また、体脂肪も必要以上に分解されてしまうと、血中にケトン体と呼ばれる物質が増加。このケトン体が血液中に増加すしすぎると、インスリンの働きが悪くなり、糖尿病にかかりやすくなってしまうのです。

このようなことから、炭水化物が不足することは、とても危険なことなのです。

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「リンゴダイエット」「豆腐ダイエット」「サラダダイエット」etc…

そのほか、「リンゴダイエット」「豆腐ダイエット」「サラダダイエット」など単品のダイエットなども危険です。

どんなに優れた食品でも単品であれば、栄養が不足し、極端な低カロリーは、健康を害してしまいます。

「これだけ食べていれば安心」とか、「これを食べていればあとは何を食べてもOK」という食べ物は存在しませので、どうか、巷のうわさや、CMなどにだまされないように気をつけてくださいね!

肥満は腸内細菌が決めていた?善玉菌を増やせば痩せる!へ続く

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