ある日突然できた、耳の下のぽこっとした、しこりについて調べてみました。
耳の下にぽこっとしたしこりが!押すと痛い!
私は、2018年頃、両耳の中がかゆくなった時期があり、しばらくすると、自然に治るのですが、また、かゆくなり・・・というのを繰り返していました。
(その中でもひどくなった時は耳鼻科を受診し「外耳炎」と診断されました)
すると、さらに追い打ちをかけるように右耳のほうが痛くなり始めました。
このようなことは過去に繰り返し何度もあり、また耳の中が炎症を起こしてしまったのかと、うんざりしていたのですが、ある時、右の耳の付け根の下あたりに小さなぽこっとした、しこりがあるのに気がつきました。
また、このしこりを押すと痛いので、右耳の痛みの正体は耳の中の炎症ではなく、このぽこっとしたヤツが原因かもしれません。
それにしてもこの正体は一体なんなのでしょう・・・?
ちょうどリンパの上っぽいので、悪性の腫瘍ではないかとちょっぴり不安になり、調べてみたのでご紹介します。
粉瘤(ふんりゅう)
「粉瘤(ふんりゅう)」とは「アテローム」とも呼ばれ、なんらかの理由によって毛穴の一部が内側にめくれて、皮膚の下に袋状のものができ、通常なら皮膚から剥げ落ちるはずの皮膚の老廃物(角質や皮脂など)が剥げ落ちずに袋の中にたまってしまう症状のことをいい、ふくらんだしこりの中央部分に黒い点の開口部が見られるのが特徴なのだそうです。
ほとんど痛みを伴わないが巨大化したり、炎症を起こすことも・・・
「粉瘤」はほとんどが良性で痛みも伴わないことから、放っておいても問題はないそうですが、自然治癒することはなく、袋の中に角質や皮脂がどんどんたまっていくことから、時間の経過とともに少しずつ大きくなっていき、ついには巨大化してしまうので、ある程度大きくなったら切除手術をしたほうが良いそうです。
また、潰れると内容物が排出され、炎症を起こすことがあるので、その時はすぐに、皮膚科や形成外科へ行くのがいいそうです。
ちなみに、潰れると、強烈なニオイを発するのだとか・・・
治療法は?何科を受診?
そこで、気になる「粉瘤」の治療方法なのですが、飲み薬や塗り薬の特効薬はなく、手術しかないそうです。
強い炎症を起こしている場合は、皮膚科や整形外科で、切開して膿を出してもらい、
痛みを伴わない場合は、「粉瘤」を表面の皮膚ごと切り取って縫う、という切除手術が行われるそうで、巨大なものではない限り、局所麻酔の日帰り手術でOKなのだそうです。
原因は?予防方法は?
そして、「粉瘤」ができる原因なのですが、一部の症例では、ヒトパピローマ(乳頭腫)という、ウィルスに感染したり、外傷が原因だということが分かっているそうですが、大部分の原因は現在のところ、分かっていないようです。
ということで、悲しいかな、予防法も存在しません。なので、健康の王道である、ストレス解消、適度な運動、バランスの良い食事、早寝早起きなども「粉瘤」には通用しないそうなので、本当に手強い相手ですね!
体質的にできやすい人もいるそうなので、遺伝的な部分が大きいのかもしれません。
(粉瘤は、顔、頭、首、背中など、体中どこにでもできるのですが、特に、耳の裏や耳たぶにできることが多いそうです。)
耳下腺腫瘍
耳の下には、耳下腺(唾液を作る唾液腺)があり、ここが腫れることを「耳下腺腫瘍」といい、おたふく風邪の症状とよく似ているそうです。
「耳下腺腫瘍」の80%は良性であり、数ヶ月から数年かけてピンポン玉くらいの大きさになるくらい、ゆっくりと時間をかけて肥大化し、痛みなども伴わないことから、それほど不快な症状には襲われることはないようです。
治療法は?何科を受診?
ただ、それでも時間の経過とともに、悪性へ変化することもあるようなので、痛くないからと言って放っておかず、腫瘍が小さいうちに内科や耳鼻咽喉科を受診した方が良いそうです。
また、残りの20%は悪性腫瘍で、この場合は痛みを伴い、顔面神経麻痺の症状が現れるそうなので、言うまでもなく、すぐに病院にへ行くことをオススメします!
「耳下腺腫瘍」の治療は、良性、悪性にかかわらず、全身麻酔での手術が基本となるそうです。
良性腫瘍の場合は、顔面神経を残すことを目的にするため、腫瘍とその周りの組織をわずかに残して摘出するそうですが、お医者さんがうっかり顔面神経を傷つけてしまえば、顔面神経麻痺が発生し、後遺症が残ってしまうおそれがあるというから、ちょっと恐ろしいですね。
悪性腫瘍の場合は、腫瘍を完全に取り除いてしまわなければいけません。というのも、「耳下腺腫瘍」の悪性腫瘍の治療において、放射線や化学療法では効果が得られないことから、手術で完全に取り除いてしまうことが重要なのだそうです。
原因は?予防方法は?
残念ながら、現在のところ、なぜ「耳下腺腫瘍」が発生するのか原因は分かってないそうなので、予防法もありません。
人体は謎に満ちていますね・・・
脂肪腫
「脂肪腫」とはその名の通り、脂肪のかたまりで、いわゆる「こぶ」のことです。
「粉瘤」と混同されることがありますが、 「粉瘤」のように炎症を起こすことはなく、通常、痛みはないとのこと。
また、しこりが小さければ特に心配する必要はないようなので、放っておいても大丈夫だそうです。
見た目的には、肌色が盛り上がっているような感じで、手で触ると動くのが特徴なのだそうです。
治療法は?何科を受診?
「脂肪腫」は治療せず、放っておいても大丈夫なのですが、徐々に大きく目立つようになることから、ある程度の大きさになったら、皮膚科か形成外科を受診し、手術で取り除いたほうが良いようです。
あまり大きくなってから手術をすると、手術の傷跡が目立ってしまったり、手術のリスクも大きくなってしまいますから。
原因は?予防方法は?
「脂肪腫」ができる原因について、これまた、はっきり分かっていないようです。
ただ、体質的にできやすい人もいて、体中にできている人もいるのだとか!
なので、予防方法はなく、大きくなることを止めることもできないので、もし発生してしまったら、お医者さんに相談するしかないようです。
脂肪腫腫!自然治癒で消える?原因はストレス?手術は?大きさや痛みは?
リンパの腫れ
耳の周辺には、「耳下腺リンパ節」、「耳後部リンパ節」、「上頸部リンパ節」と呼ばれるリンパ節ががあり、体内に侵入した細菌やウィルスをやっつける働きをしているのですが、リンパ節がウィルスなどと戦っている時に、リンパ節が腫れるのだそうです。
風邪をひいて、リンパが腫れたことがある人は多いと思いますが、その他にも、「流行性耳下腺炎(おたふく風邪)」「リンパ節炎」「風疹(ふうしん)」が考えられることから、すみやかに医療機関を受診することをオススメします。
何科を受診?
それでは、リンパが腫れるような症状が出た時、何科に行けばいいのでしょうか?
- 耳の下が痛み、発熱、全身の倦怠感がある時は、内科か耳鼻咽喉科
- 耳の下の部分のみが赤く腫れている時は、皮膚の病気の可能性もあることから、皮膚科
を受診すると良いそうです。
よく分からないときは、とりあえず、内科に行けば必要な処置をしてもらえるそうです。
それでも、行くのが難しい人は、まず、電話をして、症状を説明し、診察してくれるか聞いてから行くのがよいかもしれません。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
普段、あまり意識することのない耳の下ですが、様々な疾患があることが分かりました。
しかも、そのどれもが原因不明で、発生・予防法もなし、とのことなのでちょっと心配ですね・・・
私はというと、右耳下のぽこっとしたのを発見した翌日から、みるみるうちに小さくなり、それから1週間経過した頃には、影も形もすっかりなくなっていました。
上記のどの症状にも当てはまらず、結局ヤツはなんだったのか?
謎なままですが、とにかく何事もなく消滅してくれて良かったです♪