私は、以前、耳の中が炎症を繰り返している時期があったのですが、その時、ふと、右耳の下にぽこっとしたしこりがあることに気づきました。不安になって、ネットでいろいろ検索しても、結局この「ぽこっとした」しこりが何なのか、分かりませんでしたが、耳の下のしこりに関する様々な病気があることや、「粉瘤(ふんりゅう)」で悩む人が多くいることが分かりました。そこで、今回は、「粉瘤」について、より、詳しく調べてみました。
耳の下にぽこっとしたしこりが!押すと痛い!治療法は?何科を受診?
手術はへそくり抜き法?
「粉瘤」の治療法は、特効薬となる塗り薬や飲み薬がないため、手術をする以外に方法がなく、また、その手術というのも、「粉瘤」を切開して「粉瘤」の中に溜まった角質や皮脂を取り出して、
「粉瘤」の袋を取り除くという大がかりなもので、大きなキズが残ってしまうという、デメリットがありました。
ところが、最近、「へそくり抜き法」という手術が一般的となっているようなので、調べてみると・・・
患部に局部麻酔をした後、パンチで「粉瘤」に穴を開けて、その穴から「粉瘤」を抜き取る、というシンプルなもので、切開する必要がないことから、傷みも傷跡も少ししか残らないそうです。
それに、なんと、5分ほどで終わるため、手術後、すぐに日常生活に戻れるのだとか。
また、これまでは、「粉瘤」が炎症を起こしていると、まずはいったん、炎症を抑えてからでないと、手術ができなかったのに対し、この「へそくり抜き法」だと、
炎症を起こしていてもかまわずに、すぐに手術ができるので、患者さんのストレスを最小限に抑えることができるそうです。
ただ、救世主のような「へそくり抜き法」も、「粉瘤」が周囲の組織に癒着していたり、大きさが7センチを超えている場合は、することができず、従来どおり、
切開での手術となるそうなので、やはり、「粉瘤」は放っておかず、小さいうちに医療機関を受診するのが良いようですね。
費用は?
気になる「粉瘤」の手術費用は、どれくらいなのでしょうか。
もちろん、できた部位や大きさなどにもよりますが、保険が効いて、3割負担の場合だと、5000~16000円位が一般的なようです。
ちなみに、検査費用などは別途かかります。
自分で治す?
それでもやっぱり、できるだけ病院へは行かず、自分で治せるものなら自分で治したい、と思うのが人情ですよね。小さい「粉瘤」だと、ニキビのような感覚で、つい、
「エイっ!」とつぶしてしまいたくなりますが・・・これは、雑菌が入って炎症の原因になるので、絶対、避けるようにしてください。
それに、万が一、自分でつぶして小さくなったとしても、「粉瘤」は袋ごと取ってしまわないと再発を繰り返すので、つぶしても、無意味・・・ということになります。
残念ながら、今のところ、自分で治す方法はないようです。
自然治癒する?
それでは、「粉瘤」は、自然に治ることはあるのでしょうか?
残念ながら、「粉瘤」は、治療しない限り、どんどん袋に皮脂や角質が溜まっていって巨大化するので、自然に治るということはないそうです。
また、「粉瘤」ができる原因がいまだ不明のため、予防策もないことから、
「〇〇に気をつけていれば自然に治る」
ということもないそうなので、ひどくならないうちに、病院に行くことをオススメします。
いかがでしたか?
命にかかわることがないと言われている「粉瘤」ですが、できてしまうと、見た目が気になるのはもちろんのこと、炎症を起こすと腫れて、とても痛いようなので、本当に厄介ですね。
「粉瘤」ができる原因は、生活習慣や食生活は関係なく、体質によるものが大きいと言われているようですが、体質を変えるためにも、一度、自分の体のコンディションを見直してみてはいかがでしょうか。