アソコがかゆい・・・
私は、長年、原因不明の体のかゆみに悩まされているのですが、
やっかいなことに、陰部もかゆくなることがあります。
場所が場所なだけでにかくわけにもいかず、
かといってムズムズとかゆいため、我慢するのもかなりキツイ。
陰部のかゆみは、様々な原因があるようですが、恥ずかしさから、なかなか人に相談できず、
ましてや病院に行くのも気がひけることから、自分で抱え込んでしまい、
悶々とした日々を送ってしまいがちです。
また、かゆくなったら一体どうしたらいいのでしょう・・・
そこで、今回は、陰部のかゆみについて調べてみました!
原因は?
陰部のかゆみの原因は大きく分けて2つあるそうで、
それは「かぶれ(接触皮膚炎)」と「感染症」です。
陰部は皮膚がとても繊細なうえ、下着などで覆われているため通気性が悪く、
湿度や温度が高くなりがちで、蒸れて細菌やウィルスが増殖しやすい環境にあるため、
かぶれやかゆみが起こりやすいのだそうです。
「かぶれ(接触皮膚炎)」
★生理用ナプキン、下着
生理用ナプキン、おりものシート、下着、避妊用具、避妊薬、外用薬などの刺激や蒸れによって、皮膚が炎症を起こしてしまい、かゆくなってしまいます。
★脱毛
自分でアンダーヘアの処理をした場合、毛は鋭くなり毛が皮膚から頭を出そうとすることから、剃って2,3日後の毛の伸び始めの時期が、下着にあたって一番チクチクし、かゆみがひどくなるそうです。
また、光脱毛やレーザー脱毛の場合、熱ダメージを肌に与えることで効果を得ることができるのですが、この熱ダメージが乾燥を引き起こしてしまい、かゆみの原因になるそうです。
「かぶれ(接触皮膚炎)」は個人差はあれ、日常的に、誰でもかかりやすそうですね!
それでは、「感染症、菌や真菌による炎症」はどうでしょうか。
「感染症、菌や真菌による炎症」
性的な接触によって感染(性感染症)したり、皮膚に常在する菌が、体の抵抗力が落ちた時に増殖、炎症を起こし、かゆみを引き起こすことがあるそうです。
★膣カンジダ症
「カンジダ菌」という真菌によって引き起こされる膣炎です。「カンジダ菌」は、健康な人の皮膚や粘膜にも常在し、普段はトラブルを起こすことはありませんが、体の抵抗力が落ちた時、常在菌のバランスが崩れた時、高温多湿などが原因で、膣内の環境が変化し、「カンジダ菌」が大量に増殖してしまうことによって、「膣カンジダ症」が発症してしまうそうです。
原因は?
1.ホルモンバランスの変化・・・生理の前後、妊娠
2.免疫力の低下・・・ストレス、寝不足、疲労など
3.常在菌のバランスが崩れる・・・抗生物質の使用
4.高温多湿・・・夏場や運動による発汗での蒸れ
その他、ステロイド剤の使用、性的な接触による感染、しめつけの強い下着、
陰部の洗いすぎ
などがあるそうです。
主な症状は?
「膣カンジダ症」の主な症状は、痛みや熱感を伴う強烈なかゆみが特徴です。私も経験があるのですが、おそらく、大抵の人はこれまで経験したことのないほどの痛みとかゆみだと思いますので、すぐに何か異常があると分かると思います。また、大量のおりものも特徴で、白くてボロボロしたカッテージチーズのような感じになりますので、こちらもすぐにおかしいと分かると思います。
治療方法
やはり、婦人科に行くことをオススメします。病院では、膣の洗浄を行ったあと、タンポン状にした、抗真菌薬を膣内に挿入します。また、かゆみがひどい時は、塗り薬を出してくれます。症状によって、治療期間はまちまちですが、私は1回の受診・治療だけでその後、通院することはなく、完治しました。
予防法は?
1.十分な休養と、ストレスをためないようにする。
2.通気性の良い下着を着用する、濡れたままの下着や湿った下着はすぐに取り替える。
3.石鹸で洗いすぎない
体の免疫機能をアップさせることや、陰部を湿った状態にしないことが、大事なようですね。
「膣カンジダ症」は一度なると、再発を繰り返すため、上記のことを心がけてみてくださいね♪
★膣トリコモナス症
「膣トリコモナス」という原虫(単細胞の微生物)による感染症です。主に性交渉で感染しますが、それ以外にも、バスタオル、シーツ、下着、便器、浴槽などから感染することもあるそうです。女性の場合、膣だけでなく、子宮頸管、膀胱、尿道などにも感染する恐ろしい感染症です。
主な症状は?
「膣トリコモナス症」の主な症状は、強いかゆみや痛み、泡状で黄緑色の悪臭の強いおりものが特徴です。また、外陰部のただれ、排尿痛などもあるようです。
健康な女性の膣内は、「デーデルライン桿菌」という細菌が、膣内に悪い菌が侵入し繁殖するのを防いでいるのですが、「トリコモナス原虫」は、こともあろうか、「デーデルライン桿菌」のエサになる「グリコーゲン」が好物なため、「トリコモナス原虫」に「グリコーゲン」が奪われることで、「デーデルライン桿菌」が激減。そのため、膣内の環境が変化し、それまで侵入や繁殖が抑制されていた、大腸菌や球菌など、悪臭の原因となる悪い菌が増殖してしまうのだそうです。
また、男性に感染した場合は、軽い尿道炎を起こすこともあるそうですが、ほとんど自覚症状がなく、尿道への感染だけの場合は、排尿によって洗い流されるそうです。
治療方法
重症化すると、不妊症になったり、後遺症が残ることもあるそうなので、「おかしいな」と思ったら、できるだけ早く婦人科へ行くことをオススメします。
治療方法としては、膣洗浄、膣に入れる錠剤や飲み薬、塗り薬での治療になるそうです。
また、パートーナーがいる人や、夫婦間において、男性は無自覚で、検査を行っても検出されないことが多いため、感染していることがわかりづらいのですが、女性が「トリコモナス症」と診断された場合、そのまま性交渉をすると、移し合いっこになるため、2人一緒に治療を受ける必要があるそうです。
予防法は?
・性行為からの感染・・・コンドームを正しく使用する。
・その他の感染経路からの感染・・・バスタオル、下着は共用しない、温泉、公衆浴場、公衆トイレの椅子など、性器が触れる部分は、キレイに洗ってから使用すると良いようです。
★性器ヘルペス
「性器ヘルペス」は皮膚の疾患というよりは、神経ウィルス感染症で、ウィルスが体内に侵入して、脊髄近くの神経節に留まり潜伏。私達が健康な時、ウィルスは休眠状態なのですが、風邪を引いたり、睡眠不足だったり、疲れていたり、女性であれば生理前後に体調を崩した時などに再活性化されて、辛い症状を引き起こしてしまいます。
ただ、再発の場合、皮膚の症状が見えず、自覚症状がないことから、再発に気づかず性交渉をしてしまい、知らないうちにパートナーに移してしまう危険があるので、注意が必要です。
主な症状は?
「性器ヘルペス」の主な症状は、かゆみの他、水ぶくれ、灼熱感、腫れ、痛みなどです。初めての感染の時に症状が強く出て、全身の倦怠感やリンパ節の腫れを引き起こすこともあるそうで、特に女性の場合は、排尿や歩行が困難になるほど激しい痛みを伴うそうです。
また、一度かかると再発を繰り返してしまうことが多く、再発を繰り返すうちに症状が軽くなるのも特徴ということから、油断せずに治療したいですね。
治療方法
何科を受診すれば良いのか迷うところですが、女性は婦人科、男性は泌尿器科を受診すると良いようです。
そして、肝心の治療方法は、
・初めての感染の時・・・抗ウイルス薬を内服。重症な時や全身に症状がある時は、入院して治療を行う。
・再発時・・・抗ウイルス薬を内服。
入院しなければいけないほどなんて恐ろしすぎますね(><)
勝手に治ることを期待せず、早めに病院へ行くことをオススメします!
予防は?
残念ながら完璧な予防方法はないようで、できることは、症状の出ている人と性行為しない、また、不特定多数の人と性行為をしないようにするしかないようです。
(コンドームの着用だけでは、ウィルスに全く触れないようにすることは困難なため予防することはできないそうです。)
また、自分が「性器ヘルペス」に感染している場合は、
・家族や周りの人への感染を防ぐため、タオルを共有しない、患部に触った手はすぐに石鹸でキレイに洗う
・患部をガーゼで覆い、洋式トイレの便座に触れないように気をつけ、使用後は便座を消毒用のエタノールで拭く
などに注意することで他者への感染が予防できるそうです。
★性器クラミジア感染症
「性器クラミジア感染症」とは、「クラミジア・トラコマチス」という真菌の一種に感染して発症する性感染症で、「粘膜同士の直接接触」つまり性交渉によってのみ感染するそうです。(「クラミジア・トラコマチス」は、スポンジの中でも生き続けることができる大腸菌などと違い、細胞の中でしか生きられないため)また、日本で最も多い性感染症で、特に20代の若い女性患者が多く、妊婦検診では、正常妊婦の3~5%にクラミジア保有者がみられたそうです。
主な症状は?
・女性の場合
「性器クラミジア感染症」の主な症状は、男性と女性で大きく違い、女性の場合、初期の頃は自覚症状がほとんどなく、感染して2~3週間で、おりものの増加、性器のかゆみや、におい、性行痛などの症状が現れるそうで、そのまま放置してしまうと、「クラミジア」が体の奥の方へと侵入し、子宮頸管炎、骨盤内付属器炎、肝周囲炎、不妊などを引き起こしてしまうそうです。
また、妊婦が感染した場合、赤ちゃんが産道を通って生まれる時に感染(クラミジア産道感染)し、「新生児肺炎」や「新生児結膜炎」を引き起こしてしまいます。
・男性の場合
また、男性の場合、女性とは逆に感染して数日で自覚症状が現れ始めます。尿道が炎症を起こすことから、排尿時に痛みを感じる、しみる、灼熱感、かゆみなどがの症状が現れるそうで、そのまま放置してしまうと、女性の場合と同様、「クラミジア」が体の奥の方へと侵入、尿道→前立腺→睾丸へと感染が進むと、睾丸に付属する器官である「精巣上体(副睾丸)」が炎症を起こしてしまいます。重症化すると激しい痛みと高熱が出るばかりでなく、「精巣上体」は精子の通り道のため、精子が通りづらくなり、男性不妊になる恐れもあるそうです。(※片側だけの精巣上体炎の場合は男性不妊になることはなく、両側で精巣上体炎を起こすと男性不妊になるそうです。)
治療方法
女性は婦人科を、男性は泌尿器科を受診すると良いようです。
「クラミジア」に効果のある抗生物質、「テトラサイクリン系薬」、「マクロライド系薬」、「ニューキノロン系薬」を服用することで治るそうですが、パートナーがいる人は、男女間でお互い移し合ってしまうため(ピンポン感染)、
両者同時に治療を行うことが重要なのだそうです。
予防法は?
主な予防方法は、コンドームの着用と、感染が疑われる相手との、
性交渉を避けることだそうです。
★いんきんたむし(股部白癬)
「いんきんたむし」とは、主に陰部に「白癬菌」が感染する病気で、いわゆる「水虫」のことを言うそうです。男性がかかるイメージがありますが、ストッキングや下着の蒸れなどから、女性が感染することもあるそうです。
★私の経験
実は、私もこれらしきものに何度か感染したことがあります(^_^:)
(はっきりそう診断されたわけではありませんが・・・)
初めて感染したのは小学校5年生くらいの時。
股の間がかぶれてきたのですが、お年頃だったため、恥ずかしくて誰にも言えませんでした。
(おそらくプールで感染したと思われます。)
ところがある日、母に気づかれ、病院に連れて行ってもらうと、先生がかぶれいてる皮膚の一部を取って顕微鏡で観察し、子どもだった私には、検査結果は知らされませんでしたが、塗り薬をもらってすぐに治りました。
その次に感染したのは、高校生になってからで、理由は分かりませんが、やっぱり汗などの蒸れだったのでしょうね。
この時も、恥ずかしくて誰にも言えず、ずっとかゆいのを我慢していました。
何の治療もしていなかったので、かなり症状が広がったのですが、不思議なことに、2ヶ月くらい経った頃、急に、勝手に枯れ始め、掻いてもひどくならず、最後はキレイに治ってしまいました。
菌が出尽くしたのでしょうか?
今でも謎です・・・
ちなみに、それ以降も、暑くなると、時々、小さな赤いポツポツが出てかゆくなることがあったのですが、20代に入ってまったく出なくなりました。
主な症状は?
「いんきんたむし」の主な症状は、股、太ももの付け根、お尻の部分に、弧を描くようなプツプツが出て、強いかゆみを伴います。また、左右対称に出ることが多く、このプツプツは徐々に地図のように広がっていき、皮膚の皮がボロボロとむけてきます。
治療方法は?自宅で治せる?
「いんきんたむし」は「白癬菌」というカビの一種であることから、抗真菌薬である「ベンジルアミン系」、「アリルアミン系(成分名、テルビナフィン、ブテナフィンなど)」や「ミイミダゾール系(ラノコナゾール、オキシコナゾールなど)」、「モルホミン系(アモロルフィン)」などの塗り薬を塗布することで治るそうです。
また、私の経験なのですが、市販薬である、「池田模範堂」の虫刺されの塗り薬で、すっかりキレイに治ったことがあります。ある時期、股の部分に、赤いポツポツが頻繁に出たことがあったため、ダメ元で「池田模範堂」の虫刺されの塗り薬を塗ったところ、本当にキレイに治ったので、かなり重宝していました。抗真菌薬ではないようですが、一応、「かぶれ、しっしん」とも記載がありますので、それで効いたのかもしれません。副作用もなく、変な話、病院の塗り薬よりもよく効いたような・・・
「いんきんたむし」用の市販薬もあるようですが、やっぱり買うのも恥ずかしいですよね。そんな人はぜひ、虫刺されの塗り薬を試してみてください。
予防法は?
前述の通り、私は小学校5年の時を除いて、10代後半の頃、頻繁に赤いプツプツができかゆみに悩まされましたが、20代になると、ピタッと止まり、今に至っています。
なぜなのか理由を考えてみたところ、
1.プールに入らなくなった
2.コットンの下着ではなく、ナイロンの下着に変えた
3.無添加の石鹸で下着を手洗いし、殺菌成分のある「ティーツリーオイル」を数滴たらした洗面器に下着を浸し、下着を殺菌
くらいでしょうか。
「1」は、なんとなく想像できるかと思いますが、公衆浴場やサウナなど、湿度が高く、不特定多数の人が大勢集まるところはやはり感染しやすいようです。
また、「2」なのですが、一般的に、通気性が良いコットンの下着をつけることが推奨されていますが、コットンは汗を吸うと乾きにくく、いつまでもペタっとした状態が続き、イメージと違い、正直気持ち悪いです。なので、洗濯しても、曇や雨の日は乾きにくく、もしかすると生乾きのままはいていたのかもしれません(^_^:)
20代になり、(これはオシャレのためなのですが)、ナイロンの下着に変えたところ、サラサラしていてとても快適なことに気がつきました。ナイロンの下着だからといって、蒸れている感覚はほとんどありません。
「3」は、どちらかと言うと精神的な安心感のためでしょうか。これをやっているから大丈夫、のような・・・
ちなみに、今はやっていませんが大丈夫です。
ということで、再発を繰り返して悩んでいる方は、上記のことを参考にしてみてください。
★毛じらみ症
「毛じらみ症」とは、シラミの一種である「毛じらみ」が、主に陰毛に寄生して人間の血を吸うため、とても激しいかゆみに襲われます。(肛門周囲の毛、わき毛、胸毛、太ももの毛、頭髪、ひげなどにも寄生することがあるようです。)主に性行為で感染しますが、毛布、タオル、寝具、公衆浴場のロッカー、脱衣カゴなどから間接的に感染することもあるそうです。
ちなみに、人に寄生するシラミとして、他に「頭ジラミ」と「コロモジラミ」というのがいるそうですが、これらは性行為で移ることはないそうです。
この「毛じらみ」なのですが、毛根の近くに光沢のある灰色がかった卵を産みつけると、セメントのようなもので固定。(そのためなかなか取れない)
約1週間ほどで卵がかえり、成虫になって死ぬまで約1ヶ月なのですが、その間、30~40個の卵を生むのだとか!考えただけでもぞっとしますね!
主な症状は?
なんといっても陰部をかきむしってしまうほどの激しいかゆみが特徴です。「毛じらみ」は、吸血する時、唾液成分を注入するため、この唾液に対して免疫反応を起こしてしまうことが、かゆみの原因だと考えられているそうです。このため、かゆみの感じ方には個人差があり、中にはかゆみが出ない人もいるのだとか。ただ、共通して言えることは、「毛じらみ」に感染した人の下着には、「毛じらみ」の血糞である、茶色い点々がつくようになるそうです。
治療方法
かゆいばかりでなく、気持ち悪いので早くなんとかしたいですよね。それにはやっぱり、感染している部分の毛を全部剃り落としてしまうことが効果的なのだとか!
「毛じらみ」は人間にのみ寄生し、また、毛から離れると生きていけないそうなので、「毛じらみ」の命の源である「毛」を全部失くしてしまうことが一番良いのでしょうね。
その他には、「毛じらみ」を殺すシャンプーなどもあるようですが、卵には効かないそうなので、あまり意味はないかも。
また、家族にも感染しますので、治療は家族全員が一斉にすること、寝具、タオル、衣服などはアイロン、乾燥機などで熱処理することもオススメします。
予防法は?
「毛じらみ」に寄生されている人との性行為やスキンシップなどを控えることが、一番の予防となるようです。(残念ながらコンドームの使用では防ぐことができないそうです・・・)
さて、いかがでしたでしょうか。
「陰部がかゆい」と一言で言ってもこんなにたくさんの症状があるのですね~。驚きました!
「かぶれ」や「膣カンジダ症」など、やむをえず感染してしまうものもありますが、意識次第で感染を防げるものもありますので、気をつけたいですね。
また、少しでも「おかしいな」と思ったり、感染に心当たりがある場合は、恥ずかしがらずに、早めに病院に行くことをオススメします♪
1日でも早くつらい日々から開放されますように・・・