辛いことがあって悲しい時、
気分がひどく落ち込んでしまった時、
早く元気になりたくて、気を紛らわそうと、
無理やり元気な曲を聴こうとする・・・

私にはそんな経験が、
何度かあるのですが、

その結果、ますます気持ちが落ち込んでしまい、
逆効果でした。

というのも、音楽は、
その時の自分の感情にあったものを聴くのが一番良いそうで、
悲しい時は、悲しい曲、
辛い時は、辛くなる曲など、

自分の気持ちを代弁してくれる音楽を聴くことで、
精神の安定を図り、つまり、癒され、
元気になっていくのだそうです。

それもそのはず、
心に素直に従えば、

悲しい時は、悲しい曲を何度も繰り返して聴きたくなり、
その世界にずっと浸っていたくなるような気がします。

実はこれには理由があり、
ドイツのベルリン自由大学のリラ・タルフィー(Liila Taruffi) と、
ステファン・ケルシュ(Stefan Koelsch) が行った調査によると、

悲しい曲を聴くと、
西洋人は、「懐かしさ」を、
東洋人は「穏やかさ」を、
感じる傾向にあることが分かっています。

また、理化学研究所「脳科学総合研究センター」が、
発表した研究によると、

人が悲しい曲を聴いた時、
強い悲しみの曲であると判断するのですが、

自分自身ではそれほど悲しみを感じておらず、
むしろ、ロマンティックな感情を抱いているというのです。

悲しい音楽は、心地よさももたらすことから、
人は、悲しい音楽を繰り返し、聴いてしまうのだとか。

確かに、「懐かしさ」「穏やかさ」「ロマンティックな感情」と、
少しずつニュアンスは違いますが、

いずれも心地よい感情に、
癒やされているのかもしれません。

悲しい音楽や映画がヒットするのは、
そのような理由からなのでしょうね。

それでは、最後に、悲しい時に聴く、
オススメのクラシックをご紹介しましょう。

モーツァルト作曲の「レクイエム」

ちなみに、この曲は、モーツァルトの最後の作品で、
病床で必死に創作するも、完成には至りませんでした。

その他にも、
フォーレ「レクイエム」「悲歌(エレジー)」
ラフマニノフ「悲歌(エレジー)」
バーバー「弦楽のためのアダージョ」
ショパン「ノクターン 嬰ハ短調」
ヴィラ・ロボス「ブラジル風バッハ第5番 アリア」

などなどあり、自分にあったものを選んで、
悲しい時は、しっかり悲しみを癒やしたいと思います♪

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