コーヒーはなぜか、長いこと体に良くない飲み物だと思われてきました。
理由は定かではありませんが、「コーヒーを飲むとガンになる」
と言われていた時代もあったようです。
カフェィンのせいで眠れなくなってしまったり、
見た目が黒くて苦いことから、そのような良くないイメージが定着したのかもしれません。
ところが、近年、様々な研究・調査から、
コーヒーは実は健康に良いものであることが明らかになっています。
そこで、今回はコーヒーの効果効能や、効果的な飲み方など、
コーヒーにまつわる話を調べてみました!
リラックス効果
コーヒーと言えば、あの芳しい香りを思い浮かべる人が多いと思います。
実際、コーヒーの味はそれほど好きではなくても、
香りは好きだという人がいるほどです。
私もその例にもれず、コーヒーの香りを嗅ぐとなんだかホッとするのですが、
これは単なる気のせいではなく、コーヒーの香りを嗅ぐと、
私達の脳にアルファ波が生じ、リラックス効果が得られることが、
最近の研究でわかっているそうです。
アルファ波は、リラックスした状態であるほど多く出現すると言われていますので、
まさに「コーヒーブレイク」という言葉がぴったりですね♪
脳の活性化
リラックス効果のあるコーヒーの香りですが、脳の機能を活性化していることも、
研究で明らかとなっており、勉強や仕事で頭を使っている時、
コーヒーの香りを嗅ぐと脳の働きがぐんとアップするのだそうです。
ということで、仕事中(勉強中)休憩中どちらもコーヒーが私達に、
良い影響を与えてくれていることが分かりますね。
うつ病の予防
コーヒーの香りがリラックス効果を与えてくれることからもわかるように、
コーヒーにはうつ病の予防にも効果を発揮するそうで、
1日2~4杯コーヒーを飲む人は、コーヒーを飲んでいない人に比べて、
うつ病になる可能性が約10%低くなると言われており、
その理由として、コーヒーに含まれているポリフェノールの一種である、
クロロゲン酸という抗酸化物質の作用ではないか、と考えられているようです。
さらに、1日2~4杯コーヒーを飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて、
自殺率が約50%も低くなることがハーバード大学の研究でわかったそうで、
こちらの方の理由はというと、コーヒーに含まれるカフェインが、中枢神経系を刺激し、
神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどの分泌を促すことで、
抗うつ剤と同じような役割を果たしているからだそうです。
二日酔い
また、コーヒーは精神に作用するだけではなく、
二日酔いの頭痛にも効果を発揮するそうです。
二日酔いの犯人は、「アセトアルデヒド」という物質で、
この「アセトアルデヒド」は、アルコールが体内に取り入れられ、
肝臓で分解される際に発生する、毒素成分の強い物質なのですが、
体内で分解しきれなかったアルコールが、「アセトアルデヒド」を発生させ、
血流が酸素を取り入れようと、血管が拡張し神経を刺激することから、
頭痛が起こります。
そこで、コーヒーを飲むことで、コーヒーに含まれているカフェインが、
「アセトアルデヒド」で拡張された血管を収縮させたり、利尿作用によって、
「アセトアルデヒド」を体外に排出してくれるのです。
なので、お酒を飲みすぎて頭が痛い時、水を飲むことが多いと思いますが、
コーヒーを飲んで、たくさんお手洗いに行くことをオススメします。
アンチエイジング
「うつ病の予防」のところでも触れましたが、コーヒーには、
ポリフェノールの一種である、クロロゲン酸という抗酸化物質が含まれており、
これがシミ予防になるというのです。
というのも、コーヒーには、野菜や果物よりもクロロゲン酸が
多く含まれていることから、高い抗酸化作用で活性酸素を取り除き、
シミの原因となるメラニン色素の活性も防いでくれるのです。
ちなみに、1日2杯のコーヒーでその効果を発揮してくれるそうです♪
肝臓がん、子宮体がん、糖尿病、心臓病の予防
そして、ポリフェノールの一種である抗酸化物質のクロロゲン酸は、
血糖値を改善したり体内の炎症を抑えてくれることから、
肝臓がん、子宮体がん、糖尿病、心臓病の予防にも効果を発揮するそうです。
国立ガン研究センターによる調査、研究によると、
コーヒーによって、肝臓がんを抑える効果は「ほぼ確実」であり、
1日に5杯以上コーヒーを飲む人は、飲まない人と比べて、
肝臓がんの発生率は4分の1にまで低下しており、
また、子宮体がんについては、肝臓がんほどではないものの、
がんを予防する「可能性あり」ということで、コーヒーを飲むことによって、
リスクを減らすことはできるそうです。
その他、糖尿病、心臓病の予防にもコーヒーが効果を発揮しているのだとか!
一日何杯まで飲んでもOK?
コーヒーが私達の健康に役立つ飲み物であることが分かりました!
しかし、だからといって飲み過ぎは胃に負担をかけてしまいます。
それでは、1日何杯くらいまでなら、
大丈夫なのでしょうか。
調べてみると、1日3~5杯くらいが、
体に負担がかからず、ちょうど良いようです。
ちなみに、1日3~5杯くらい習慣的に飲む人はそうでない人に比べて、
早死のリスクが一番低いという研究結果も報告されています。
意外とたくさん飲んでも大丈夫なのですね~
コーヒーで目が覚めるのは本当?
ところで、コーヒーといえばカフェインの作用で、
夜飲むと眠れなくなってしまう、というのが通説です。
逆にこの特徴を活かして、勉強や仕事で夜遅くまで起きていなければいけない時などの、
よくある対処法に、「コーヒーを飲む」というのがあります。
これは本当なのでしょうか?
というのも、私はこれに当てはまらず、コーヒーを飲んでも睡眠になんら変わりはないので、
この説を以前からちょっと疑っていました。
時々、そんな私でも寝る前にコーヒーを飲んで眠れなくなることがあるのですが、
それはコーヒーのせいではなく、胃に飲み物が入ってつっかえている状態だからで、
安眠できるといわれている、ハーブティーやミルクを飲んだときも同様です(^^;)
そこで、調べてみると、どうやら最近、コーヒーを飲んだからといって、
目が覚めるわけではない、との説が出始めているようです。
ただ、カフェインが神経を刺激するのは事実なので本当に眠れなくなる人もいるとのこと。
お酒にも強い人と弱い人がいるように、カフェインの作用にも個人差があるとのことで、
万人に共通するものではない、という、ごく当たり前のことだったのですね。
コーヒーの効果的な飲み方は?
ただ、コーヒーに覚醒効果があるのは事実なので、ここでもこの特徴を活かし、
うまく日常生活に取り入れて、生活に役立てることができるようです。
まず、コーヒーを飲んで、覚醒効果が表れるのは、
コーヒーを飲んでから30分~1時間くらい経ってからとのこと。
なので、例えばお昼寝の前にコーヒーを飲んでおくと、
30分から1時間くらいですっきりと目覚め、ダラダラ寝てしまった・・・
ということがないのだそうです。
これならお昼寝もしつつ、時間が有効的に使えるのでオススメです♪
コーヒーを朝一番で飲むのは良くない?
それとは逆に、コーヒーを飲んではいけない時間帯もあるようです。
それは朝一番で、私は、脳神経外科の先生に、
朝一番でコーヒーを飲んではいけない、と言われたことがあります。
そこで、なぜダメなのか調べてみると、どうやら、コルチゾールというホルモンと、
関係しているようです。
コルチゾールは脳を覚醒させる働きがあるのですが、
体内時計によって分泌量が調整されていることから、
その分泌量は、朝8時から9時までがピークとなります。
しかし、せっかく脳が覚醒する朝8時から9時に、
カフェインの入ったコーヒーを飲んでしまうと、
コルチゾールの分泌が減少してしまいます。
すると、体内にカフェイン耐性がついてしまい、
今までより多くのカフェインが欲しくなってしまうそうで、
いわゆる、カフェイン中毒とかカフェイン依存症のような状態になってしまうのだとか!
ちなみに、コーヒーを飲むのに最適な時間は、
コルチゾールの分泌量が高くない時間帯である、
朝10時から正午にかけて、また午後2時から午後5時にかけてだそうで、
朝一番のコーヒーを習慣にしている人も、
少し我慢して、「10時のコーヒータイム」を習慣にしてみると良いかもしれませんね♪
さて、いかがでしたでしょうか。
身近な飲み物であるコーヒーに、こんなに素晴らしいパワーが隠されていたなんて、
知りませんでした!
これからも「コーヒーブレイク」を楽しみながら、
ますます健康になっていきたいと思います!