私はもともとアレルギー体質で、特にここ近年は、
じんましんのような肌の炎症に悩んでいることもあり、
食べ物、コスメ、洗剤など、自然とオーガニックのものに惹かれます。
オーガニックというと、天然、無農薬、化学製品が一切入っていない、
100%自然由来のものでできている、というイメージがあり、
とても体(健康)に良さそうな気がするのです。
でも、そもそも、オーガニックって、
本当に体に良いのでしょうか?
また、それとは逆に、
保存料や添加物は本当に体に悪いのでしょうか?
調べてみました!
オーガニックとは?
一般的に、オーガニックといえば、
有機栽培、有機農法とも呼ばれ、農薬を使わず、
肥料に有機物を使用している作物や、
その加工品のことと言われているのですが、
日本で農林水産省が認定している有機(オーガニック)というと、
有機農産物では、
①たい肥等で土作りを行い、種まきまたは植え付けの前2年以上、
禁止された農薬や科学肥料を使用していない田畑で栽培する。
②栽培中も禁止された農薬や化学肥料は使用しない。
③遺伝子組換え技術を使用しない。
有機畜産物では
①飼料は主に有機農産物を与える
②野外への放牧などストレスを与えずに飼育する
③抗生物質等を病気の予防目的で使用しない
④遺伝子組み換え技術を使用しない
有機加工食品では
①化学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力避ける
②原材料は、水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物・有機畜産物、有機加工食品である
③遺伝子組み換え技術を使用しない
だそうで、オーガニックに認定されると、
「有機JASマーク」が表示されるそうです。
そして、有機野菜だからといって、
全く農薬を使っていないわけではなく、
「有機JAS」規格が認定した農薬の
使用は認められているというのです!
正直、ちょっとオーガニックに対しての、
イメージが変わってしまいました。
というのも、本当のオーガニック(有機栽培)とは、
化学肥料や農薬に頼らず、家畜小屋の糞尿、
敷きわらや堆肥(たいひ)など、動植物質の(=有機)肥料で、
安全かつ美味の食糧を作る栽培(法)
ということで、まさに、これが
一般的にイメージされているオーガニックだと思うのですが、
オーガニックと言う言葉がとても曖昧で、
いい加減であることが分かりました。
実は、農林水産省の言うオーガニックは、
体に良い、悪いは別として、
本当のオーガニックではないのかもしれません。
オーガニックスコスメの注意点
とはいえ、食品については、
「JAS」の認証機関があるのでまだ良いのですが、
オーガニックコスメの認証機関は日本にはなく、
「オーガニック」と記載されているものは、
すべて、各メーカーやブランドの判断によるというのです!
こうなると、人の健康のためを思い、
厳格にオーガニックを追求している企業など皆無といってもいいのでは・・・
化粧品に配合された、何十種類もの成分のうち、
たった1種類でもオーガニックの成分を使っているだけで、
「オーガニックコスメ」を名乗ることができるというから、
恐ろしいです!
確かに、最近まで私が使っていたシャンプーも、
オーガニックを謳いつつ、成分表示には、
得体の知れない化学物質がずらり!
ちなみに、頭皮がかゆくなり、
使用を中止しました。
(これに関しては、合う、合わないの問題なので、
オーガニックと関係ないのかもしれませんが。)
こちらも、食品同様、体に良い悪い、
合う、合わないは別として、
オーガニックの定義が曖昧どころか、
そんなことして良いの?というレベル。
本物のオーガニックを選ぶためには、
広告や売り文句に踊らされず、
全成分をしっかり調べるくらいの気持ちで、
購入することが大切だということを痛感しました。
フランスのオーガニックコスメ
私は過去に、フランスのオーガニックコスメを使っていたことがあるのですが、
そのどれもが、使用している植物(成分)の配合と割合が事細かく記載されており、
驚いたことを覚えています。
もちろん、動物実験をしていないこともきちんと記載されており、
オーガニックの本来の意味である、地球や環境への配慮もされていることがわかり、
とても感動しました。
本物のオーガニックだったからなのか、
それとも、たまたま、自分の肌に合っていたのか、
かつてないほど、お肌や頭皮、髪のコンディションがよく、
毎回使うのが楽しくて仕方ないほどでした♪
ただ、残念ながら、日本の気候や水が合わなかったようで、
帰国後も使い続けることはできませんでしたが、
いまだに、あんな素晴らしいコスメには巡り会えず、
フランスのオーガニックコスメのレベルの高さに、
驚かされています。
ちなみに、フランスの国際有機認定機関は、
「ECOCERT(エコサート)」というそうです。
添加物は体に悪い?
それでは、ここで、
食品添加物についても調べてみようと思います。
なんとなく、添加物=体に悪いもの
というイメージがあるのですが、
本当でしょうか?
確かに、第二次世界大戦後から昭和40年代まで、
食品添加物について規制がされていなかったため、
毒性の強い食品添加物が使われていたようで、
それにより、健康被害が起こったこともあったそうです。
(1955年の森永ヒ素ミルク事件、1969年のチクロ騒動など)
しかし、現在は食品衛生法が整備され、
毒性の強いものは使えなくなり、
安全と認められた添加物のみが使われているのだとか。
なので、ひとまず、安心です。
とはいえ、それでも、
積もり積もればやっぱり体に悪い影響が出るのでは・・・
と不安が拭えないため、さらに、調べてみると、
普通の人の食事で摂取する添加物の量の、
数千倍の量を一度に摂取しないかぎり、
体に悪影響は出ないとのこと。
この普通の食事に含まれている添加物の量というのは、
人間が一生の間、毎日摂取し続けて、ようやく影響が現れるかもしれない、
という量の100分の1に、定められているのだそうです。
もっとわかりやすく言うと、
添加物には「1日許容摂取量」(ADI)といって、
生涯、毎日食べ続けたとしても、体には悪影響がない、
最大摂取量が設定されており、
ラットの実験においても、
がんの発生等の異常は見当たらなかったとのこと。
もちろん、ラットと人間は違いますが、
これを人間に置き換えた計算式で計算し、
安全が確認されているようなので、
これならほぼ、安心と言えますね。
添加物は、マスコミやワイドショーの影響で、
怖がられ、悪者にされてしまった訳ですが、
考えてみれば、保存料が入っていない食べ物なんて、
すぐに腐ってしまい、食中毒の危険にさらされてしまいますし、
天然のものにも、毒性のものや、寄生虫の恐れ、
アカネ色素のように、発がん性の危険があり、
使用禁止になったものもありますので、
天然=良い、安全
添加物=悪い、危険
という図式はまったくのナンセンスだということが分かりますね。
ワイドショーや週刊誌などは、
視聴率や、販売数を上げるため、
ショッキングな題材で人の関心を引いているだけ。
やはり、風評にまどわされず、
納得のいくまで、自分で調べることが大事ですね!