昔、テレビや雑誌などで、俳優やモデルがたばこを吸っている姿が、
かっこいいと言われる時代がありました。

また、男性がたばこを吸っている姿に、
大人っぽさを感じ、ときめいた女性も多くいたことと思います。

ところが、現在ではすっかり、タバコを吸うことが、
かっこ悪い、ダサい、という考えが定着しつつあり、

映画はともかく、テレビドラマやCMでは、
ほとんどたばこを吸うシーンが消えてしまいました。

これはたばこが体に悪い、有害である、との考えから、
すっかり、たばこが悪者にされてしまった結果なのですが、
本当にたばこはそんなに体に悪いものなのでしょうか?

私自身、たばこはこれまで一度も吸ったことがなく、
家族の中でも吸う人はおらず、友人たちも非喫煙者ばかりでした。

なので、たばこの煙や、マナーを守らずにたばこを吸う人が好きではなかったのですが、
最近の異常なまでの「嫌煙ブーム」にちょっと疑問を感じています。

そこで、今回はたばこについて調べてみました!

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たばこの起源は?

まず、はじめに、たばことは何なのでしょう?

たばこは、起源など、
詳しいことははっきりとは分かっていないそうですが、

紀元前10世紀頃のマヤ文明だと考えられており、
この頃、すでに栽培、喫煙の習慣があったそうです。

(※マヤ文明・・・南米アンデス山脈、標高2000~3000mの、
 高原地帯であるボリビア南部からアルゼンチン北部)

ただ、マヤ人たちは、今のような嗜好品としてたばこを喫煙していたのではなく、火や煙を崇拝していたことから、占いや魔除けなど宗教的な儀式や、生贄を捧げる儀式として用いていたほか、病気の治療(悪霊を取り払うという意味)で喫煙していたのだとか。

その後、たばこは、インカ、アステカ文明、さらには南北アメリカ大陸全土に広がっていったそうで、北米のインディアンの間では、たばこを通して他の部族とコミュニケーションを図り、部族間の争いごとを治めたと言われています。

そして、1492年10月21日、西インド諸島のある島に到着した、
クリストファー・コロンブス率いる探検隊は、

友好のしるしとして、先住民にガラス玉と鏡を贈ると、
先住民たちからお返しとして差し出されたものの中に、
「香り高い乾燥した葉」
つまり、たばこがあったそうで、

その後、コロンブス一行がヨーロッパにたばこ文化を持ち帰り、
世界中に広まったのでした。

(ちなみに、コロンブスはたばこに興味を示さず、乗組員だったトーレスとヘレスが、原住民が喫煙している姿を目撃した最初のヨーロッパ人であり、ヘレスがアメリカ州の外で喫煙した最初の人物なのだそうです。)

医薬、万能薬としてニコチンの作用が人々を虜に

古くからアメリカ先住民の文化を支えてきたたばこですが、ヨーロッパに渡ると、
1571年、内科医ニコラス・モナルデスは、たばこを万能薬と説き、
同時に空腹や渇きを癒す効果があると讃えた
ことで、社会的に認められるようになり、

たばこは、医薬、万能薬として、たちまち引っ張りだことなったそうです。

まだ、医学による治療法が確立していなかった時代、この新大陸からやってきた謎の植物がもたらす、心地良い覚醒感や鎮痛効果に人々は魅了され、すがる思いだったのでしょう。

いつ頃からたばこは悪者に?

18世紀ドイツの哲学者ゲーテは、「喫煙にはひどい無作法、無礼な非社会性がある。喫煙者はあたり一帯の空気を汚し、喫煙したくない、社交性のある、普通の優しい人間を窒息させる・・・」と手紙に書いていたそうな・・・

ただ、その一方で、早くから、喫煙者のマナーや、たばこの常習性が問題視されていたことも事実で、喫煙は万能薬ではなく、毒ではないかと唱える医師もいたそうです。

そして、1930年代に入ると、イギリス、アメリカ、ドイツの学者たちによって、
肺がんと喫煙の関係が指摘されるようになったそうで、

1950年代には、研究が急速に進み、1960年代前半になると、喫煙と肺がんの因果関係について、公式な報告書が出されるまでになったのだそうです。

たばこに含まれる有害物質は?

それでは一体、たばこの何が良くないのでしょうか?

たばこの煙には、およそ4000種類の化学物質が含まれているのですが、その中には、たばこの「三大有害物質」といわれる「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」のほか、アセトン(ペンキ除去剤)、ブタン(ライター用燃料)、ヒ素(ありの殺虫剤)、カドミウム(車のバッテリー)、トルエン(工業溶剤)など、なんと、200種類以上もの有害物質が含まれているのだとか!

さらに、たばこの煙には、
70種類以上もの、発がん性物質が含まれている
ことも分かっており、

たばこを吸うと、これらの有害物質は、肺だけではなく、口腔、気道、胃、腸管の粘膜からも吸収され、血液に乗って各臓器に運ばれるため、長期にわたり喫煙をしていると、各臓器、組織に障害を起こし、肺がんをはじめ、口腔・咽頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、さまざまながんを引き起こすのだそうです。

また、がんだけではなく、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)なども、喫煙の影響が大きいと言われています。

「たばこを吸うと肺がんになる」は嘘だった?

上記に記した、がんと喫煙の因果関係については、
動物実験や免疫学調査から明らかとなっているそうですが、

実は、2014年、医学博士の葦原祐樹さんが、がんと喫煙の因果関係は、動物実験や免疫学調査では証明されていないと明かされています。

たばこには確かに発がん性物質が含まれ、動物実験では高確率でがんが発生します。
しかし動物実験では、たばこの発がん性物質を抽出、精製したものを動物に投与する。

実際の喫煙や受動喫煙で摂取する量と比較にならないほど大量に投与しても、
喫煙や受動喫煙の害を証明したことになりません。

疫学調査と動物実験ばかりが延々と繰り返されているということは、
たばこ有害説を証明する研究には成果が望めないということの裏返し
なのでは。

もし、正確に動物実験で証明しようとすれば、何十年にもわたり、(人間のように!)1日何十本も、その動物にたばこを吸わせるしかなさそうです。

例えそれができたとしても、
動物と人間は体の構造も違いますし、ちょっと信憑性は薄いですね。

ちなみに、動物実験に使われいてる動物は、ねずみのみ、
ということで、よけいに実験結果には疑問が残ります。

さらに、受動喫煙(※1)の有害性については、さらに根拠が不明だそうで、
同じく葦原さんは、

平山論文(※2)は、統計を基にした“疫学調査”と呼ばれるタイプの研究です。疫学調査では、受動喫煙者のがん死亡率が非喫煙者より高いとしても、喫煙者家庭に共通した喫煙以外の生活様式や環境の影響である可能性も残る。もともと疫学調査は、何に研究費を投じるべきかを判断する予備調査にすぎず、これをいくら繰り返しても、受動喫煙と健康の因果関係は永久に証明できません。

※1 喫煙により生じたたばこの先から出る煙「副流煙」を、自分の意思とは関係なく吸い込むこと。「副流煙」の方が「主流煙」(喫煙者が直接吸い込む煙)よりもタール、ニコチンを多く含むと言われている。)

※2 1981年に発表された受動喫煙と肺がんの因果関係を、世界で初めて指摘した論文。ただし、計算方法、データの分類方法が誤っているなど信憑性に乏しい。)

確かに、喫煙者の生活スタイルや住んでいる地域、日常的に食べている物、習慣、思考回路、性格など、様々なことが深く絡んでくるため、喫煙とがんの因果関係を特定するのは難しそうです。

そして、驚くべきことに、
喫煙者数と肺がん死亡者数の推移を表したグラフを見ると、

この60年で、喫煙者数は減少しているのに対し、
肺がんで亡くなる人の数は70倍にも増えている
のです!

この理由について、詳しいことはまだ良くわかっていないようですが、
ガンには、たばこだけではなく、他の因子も絡んでいることが分かります。

たばこは体に良い?

そして、ほとんど一般的には知られていないと思うのですが、

なんと、たばこに含まれているニコチンは、アルツハイマー病、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎の治療に有効であることが証明されており、治療現場への導入が進んでいるそうで、

ここまで大病ではなくても、その他に、リラックス効果、注意力、集中力、学習能力、記憶力、情報処理能力などを高める働きや、アレルギー、自律神経失調症、うつ病などの、改善、予防にも効果があるのだとか。

喫煙を文化としたアメリカ原住民やアイヌ民族は、争いごとを嫌う友好的な民族だったと言われており、喫煙することで、心の平和が保てたのかもしれませんね。

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「たばこ有害説」に踊らされている?

がんとたばこの因果関係について証明する論文には嘘も多いとのことで、
因果関係が証明されていないにもかかわらず、
なぜ、世の中はこのような「たばこ有害説」にあふれているのでしょうか。

調べてみると・・・

(1)製薬会社の陰謀説「人々が健康になれば薬が売れなくなる」

アメリカに本社をおく製薬会社「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が、禁煙補助剤を売るために、たばこを悪者に仕立て上げ、長きに渡って、安定した利益を得ようとした。

(2)アメリカで始まった「たばこを嫌う人達の集団訴訟」

1990年代、喫煙していたために肺がんになったと考える喫煙者が、医学界、学者、知識人を総動員してたばこメーカーを相手取って集団訴訟を起こし、莫大な賠償金を勝ち取った。

などが発端となったと考えられているようです。

巧みな情報操作でアメリカ国民が踊らされた結果、
それが世界に波及してしまったのかもしれません。

最後に、古代マヤ文明の人々は、
肺がんにならなかったのでしょうか?

それを証明する文献はありませんが、もし肺がんをはじめ、様々ながんに罹患していれば、文明が発達しなかったかもしれません。はたまた、肺がんになる前に、もっと軽い病気で死に至っていたのかもしれません。

また、現在のたばこには、猛毒の除草剤が残留しているそうで、もし、たばことがんの因果関係があるとすれば、たばこそのものではなく、この猛毒の蓄積だと考える専門家もいるようです。

マヤ文明の頃には、当然、このような除草剤はなく、いわゆる、「無農薬のたばこ」だったことで、健康の被害はなかったのかもしれません。

さて、たばことがんの因果関係がはっきりと証明される日が来るのでしょうか?
それとも、たばこの無罪が証明されるのでしょうか?

たばこについて調べ終わったところで、こんな言葉を見つけました。

15世紀の錬金術師パラケルススの、

全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。
その服用量こそが毒であるか、そうでないかを決めるのだ。

飲みすぎると水でさえも体に毒になってしまいます。
どんなものでも、「ほどほど」が一番良いことから、
たばこも吸いすぎには注意して、ゆっくり楽しめると良いですね!

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